「VPNで不正アクセスは防げない」の真実|本当に守れるものと、正しい対策の全体像

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

「VPNで不正アクセスは防げない」の真実 未分類

「VPNを入れれば安心」は本当か

「最近は不正アクセスのニュースをよく見かけるし、VPNを入れておいたほうがいいのかな」と考えて、このページにたどり着いた方も多いと思います。

先に結論をお伝えします。VPNを入れればアカウントの乗っ取りを防げる、というのは誤解です。 パスワードの使い回しが原因で起きる被害に対して、VPNは何の効果も持ちません。

それでもVPNは世界中で使われ続けています。VPNにしか守れない領域が、はっきりと存在するからです。この記事ではVPNが守れる範囲と守れない範囲の境界線を整理したうえで、あなたのアカウントを本当に守るための対策の組み合わせを解説します。

話をわかりやすくするために、この記事では最後までひとつの例え話を使います。アカウントの認証は「家のドアの鍵」です。端末のセキュリティは「家の中の防犯」にあたります。そしてVPNは「家と目的地をつなぐ地下トンネル」です。この3つの役割分担を頭に置いて読み進めてください。

なぜ「VPNだけ」では不正アクセスを防げないのか

VPNが暗号化するのは、あなたの端末からVPNサーバーまでの通信経路です。ログインしようとしている人物が本人かどうかを見分ける機能は、VPNには備わっていません。不正アクセスの多くは、この「見分けられない部分」を突いてきます。

手口1|パスワードの流出と使い回し(リスト型攻撃)

どこかのサービスから流出したIDとパスワードの組み合わせを、攻撃者が別のサービスで次々に試す手口です。同じパスワードを使い回していれば、攻撃者は正しい鍵を持って正面から入れてしまいます。

例え話でいえば、泥棒が本物の合鍵で玄関を開けている状態です。通信がどれだけ暗号化されていても、サービス側から見れば正規のログインと区別がつきません。そもそも攻撃者はあなたの通信を経由していないので、あなたがVPNを使っているかどうかは結果に影響しないのです。

手口2|フィッシング詐欺

銀行の公式サイトそっくりに作られた偽サイトに誘導し、IDとパスワードを入力させる手口です。

VPNのトンネルを通っていても、入力した情報が届く先は偽サイトの運営者です。トンネルは「道中で盗み見られないこと」を保証してくれますが、「行き先が本物かどうか」までは確かめてくれません。

手口3|端末そのもののウイルス感染

手元の端末にマルウェアが入り込むと、キーボードで打ち込んだ文字が端末の内側から盗まれます。

家の中にすでにスパイが住み着いている状態です。地下トンネルで外の道を隠しても、家の中で見聞きされた情報はそのまま外へ持ち出されます。

これらの手口に共通するのは、どれも通信経路以外の場所で起きている点です。VPNが守っているのは道だけなので、ドアの鍵や家の中の問題には手が届きません。

では、VPNは何のために存在するのか

VPNが本領を発揮するのは、自分で管理していないネットワークにつなぐ場面です。ドアの鍵とは別に、家と目的地をつなぐ「道」を守る役割を担っています。

守備範囲1|フリーWi-Fiでの通信の盗み見を防ぐ

カフェの無料Wi-Fiにつなぐと、同じ店内にいる見知らぬ誰かと同じネットワークを共有することになります。悪意のある人物が店のWi-Fiと同じ名前の偽アクセスポイントを用意していれば、うっかり接続した人の通信はその人物の機器を経由して流れていきます。

VPNを使うと、端末を出た瞬間から通信が暗号化されたトンネルの中を通ります。外から見えるのは「暗号化された何かが流れている」という事実だけで、中身を読み取られる心配はありません。

補足すると、いまはほとんどのWebサイトがHTTPSで暗号化されているため、フリーWi-Fiの危険は以前よりも小さくなっています。それでも、どのサイトにアクセスしたかという接続先の情報までは、HTTPSだけでは隠しきれません。外出先で仕事のメールを開く人にとって、トンネルがあるかどうかの差はいまも大きいのです。

守備範囲2|IPアドレスと接続元の情報を隠す

IPアドレスは、ネット上の住所のようなものです。VPNを経由すると、アクセス先のサイトにはVPNサーバーのIPアドレスが表示され、あなた本来のIPアドレスは伏せられます。その結果、IPアドレスを手がかりにした行動の追跡を受けにくくなります。

VPNは「道」を守る地下トンネル

VPNはドアの鍵を守る道具ではありません。外を移動するときの道を守る地下トンネルです。守る範囲がはっきりしているからこそ、ほかの対策と組み合わせたときに本当の力を発揮します。

不正アクセスを本気で防ぐ「セキュリティの3重防御」

不正アクセス対策は、性質の違う3つの層を重ねて初めて完成します。VPNはそのうちの1層を受け持つ必須パーツです。

ドアの鍵と家の中が無防備なままでは、地下トンネルだけを掘っても家は守れません。

第1層|認証の防御(最優先)=ドアの鍵

最初に取り組むべきは二段階認証の設定です。パスワードが漏れてしまっても、手元のスマホに届く確認コードがなければログインできないため、リスト型攻撃の大半はここで止まります。

あわせて、サービスごとに別々のパスワードを使うようにしましょう。すべてを覚えるのは現実的ではないので、パスワード管理ツールに任せるのが近道です。管理ツールは登録したサイトのURLでしか自動入力しないため、偽サイトに気づくきっかけにもなります。

第2層|端末の防御=家の中の防犯

基本は、OSとアプリを常に最新の状態に保つことです。アップデートの多くは、見つかった弱点をふさぐために配信されています。

もうひとつの基本は、心当たりのないSMSに書かれたリンクを開かない習慣です。マルウェアの入口は、こうした何気ないリンクであることが少なくありません。

第3層|通信経路の防御=地下トンネル(ここでVPN)

外出先で作業するときは、VPNを常時接続にしておきましょう。とくに外から仕事のアカウントにログインする人にとって、トンネルの有無は通信の安全性を大きく左右します。

3つの層は互いの穴を埋め合う関係にあります。どれかひとつだけを固めても、残りの層から入られてしまえば意味がありません。

失敗しないセキュリティ向けVPNの選び方とおすすめ3社

セキュリティ目的でVPNを選ぶなら、料金の安さより先に「運営会社を信頼できるか」を確かめてください。VPNを使うということは、あなたの通信をその会社のサーバーに預けるということだからです。

選ぶときに確認したい基準

ノーログポリシーの独立監査を受けているか。 「通信記録を残さない」と宣言するだけなら、どの会社にもできます。外部の監査法人がその宣言どおりに運用されているかを確かめているかどうかが、信頼の分かれ目です。

キルスイッチがあるか。 VPNの接続が一瞬切れたとき、通信を自動で止めてくれる機能です。これがないと、トンネルが途切れた数秒間に通信がむき出しのまま流れてしまいます。今回紹介する3社はいずれも搭載しています。

VPNの外側まで守る付加機能があるか。 第1章で見たとおり、VPN本体ではフィッシングを防げません。危険なサイトへのアクセスを手前で止める機能があれば、VPNの守備範囲の外側にもう一枚の防御を重ねられます。

3社の比較

サービスノーログの独立監査セキュリティ面の特徴向いている人
NordVPNDeloitteが2025年末に実施(通算6回目)脅威対策Pro(危険なサイトのブロック)パソコンを中心にまるごと守りたい人
SurfsharkDeloitteが2023年と2025年に実施CleanWeb(悪質サイトのブロック)家族全員の端末を1契約で守りたい人
ExpressVPNKPMGが2025年6月に実施(通算3回目)自社開発の通信方式Lightway外出先での接続の安定性を重視する人

NordVPN|VPNの外側まで守りを広げたい人に

NordVPNの最大の強みは、VPNに組み込まれた「脅威対策Pro」です。フィッシング詐欺のサイトにアクセスしようとした時点でブロックしてくれるため、第1章で紹介した手口2への備えにもなります。

WindowsとMacでは、VPNに接続していないときでもこの機能が働きます。ダウンロードしたファイルを開く前にスキャンする機能も備わっています。ただし、OS標準のセキュリティ機能の代わりではなく、その上に重ねる防御と考えてください。

ノーログポリシーについては、大手監査法人Deloitteによる独立監査を2025年末に受けており、これで通算6回目です。パスワード管理ツールNordPassとセットになった上位プランもあるため、第1層の対策まで同じ会社でそろえたい人にとって有力な選択肢になります。

▶ NordVPNの公式サイトで料金プランを見る

Surfshark|家族の端末をまとめて守りたい人に

Surfsharkは、1つの契約でつなげる端末の数に上限がありません。家族のスマホを何台つないでも追加料金はかからないので、家族全員の第3層をまとめて固めたい家庭に向いています。

標準機能のCleanWebは、悪質なサイトへのアクセスを手前で防いでくれます。公式サイトでは、フィッシングの一部を防げる機能として案内されています。ノーログポリシーはDeloitteが2023年と2025年の2回にわたって監査しています。

▶ Surfsharkの公式サイトで料金プランを見る

ExpressVPN|外出先での接続の安定性を重視する人に

ExpressVPNは、自社開発の通信方式「Lightway」で接続の安定性を高めています。移動中に回線が切り替わる場面を想定して設計された方式なので、外出先で作業する時間が長い人ほど恩恵を感じやすいはずです。Lightwayはソースコードが公開されており、外部のセキュリティ企業による監査も繰り返し受けています。

VPNサーバーはすべてメモリ上で動作し、再起動のたびにデータが消える仕組みになっています。ノーログポリシーは2025年6月にKPMGの監査を受けており、これが通算3回目です。

▶ ExpressVPNの公式サイトで料金プランを見る

VPNを今すぐ契約しなくていい人

自宅の固定回線でしかネットを使わず、外出先でWi-Fiにつなぐこともない人は、今すぐVPNを契約する必要はありません。そういう方は、まず第1層の二段階認証から始めてください。費用はかからず、不正アクセス対策としての効果は最も大きい対策です。

反対に、カフェでスマホを開く習慣がある人にとって、VPNは毎日使う道具になります。外出先で仕事のアカウントにログインする人なら、なおさら欠かせません。

まとめ|VPNは「道」を守る必須パーツ

VPNは不正アクセスを防ぐ万能の盾ではありません。守っているのは、家と目的地をつなぐ道だけです。

最優先はドアの鍵を固めることです。次に家の中の防犯を整え、そのうえで外を移動するときの道をVPNで守ります。この順番で3つの層を重ねれば、ニュースで目にする不正アクセスの多くは手前で止められます。

外出先でネットを使う機会がある方は、第4章の比較表から自分の使い方に合う1社を選んでみてください。

よくある質問

QVPNを入れれば、二段階認証は設定しなくてもいいですか?
A

いいえ、二段階認証は必ず設定してください。

VPNが守るのは通信経路だけで、ログインしようとしている人が本人かどうかは見分けられません。流出したパスワードで攻撃者がログインしようとしたとき、それを止められるのは二段階認証です。不正アクセス対策では、VPNより先に取り組むべき最優先の対策といえます。

Q無料のVPNでも不正アクセス対策になりますか?
A

セキュリティ目的なら、無料のVPNはおすすめしません。

VPNを使うと、あなたの通信はすべてその会社のサーバーを経由します。無料のサービスの中には、運営費をどこから得ているのかが見えないものもあります。通信を預ける相手として信頼できるかどうかを判断するために、ノーログポリシーの独立監査を受けている有料サービスを選びましょう。

Q自宅のWi-Fiしか使わない場合もVPNは必要ですか?
A

自宅の回線だけでネットを使うなら、今すぐ契約する必要はありません。

VPNが最も力を発揮するのは、自分で管理していないネットワークにつなぐ場面です。外出先でWi-Fiを使う予定がないなら、まずは二段階認証の設定から始めてください。

QスマホにもVPNは必要ですか?
A

外出先でフリーWi-Fiにつなぐことがあるなら、スマホにも入れておくと安心です。

携帯会社のモバイル回線で通信している間は、フリーWi-Fiほどの危険はありません。注意したいのは、カフェでスマホが自動的にWi-Fiへつながってしまう場面です。VPNを常時接続にしておけば、気づかないうちに無防備な通信をしてしまう心配がなくなります。

QVPNを使うと通信速度は遅くなりますか?
A

多少は遅くなりますが、普段使いで困るほどの差が出ることは少なくなっています。

VPNは通信を暗号化してから別のサーバーを経由させるため、そのぶん時間がかかります。速度が気になるときは、自分のいる場所から近い国内のサーバーを選ぶと改善しやすくなります。

QVPNを使っていれば、フィッシングサイトを見分けてくれますか?
A

VPNそのものには、偽サイトを見分ける機能はありません。

ただし、VPNサービスによっては危険なサイトへのアクセスを手前でブロックする機能が付いています。NordVPNの「脅威対策Pro」やSurfsharkの「CleanWeb」がその例です。それでもすべての偽サイトを防げるわけではないので、パスワード管理ツールの自動入力が働かないサイトでは入力を控える習慣を持っておきましょう。

QVPNを使ったまま銀行のアプリにログインしても大丈夫ですか?
A

利用自体に問題はありませんが、接続先のサーバーは日本国内を選んでください。

海外のサーバーを経由すると、銀行側が「海外からの不審なログイン」と判断して、確認の手続きを求めてくることがあります。サービスによっては、特定のアプリだけVPNを通さない設定もできます。

Q1つの契約で何台の端末に使えますか?
A

同時に使える台数はサービスによって異なります。

Surfsharkは台数に上限がないため、家族全員の端末を1つの契約でまとめて守れます。NordVPNとExpressVPNには同時接続の上限があるので、契約前に公式サイトで最新の台数を確認してください。

参考情報

この記事を書いた人
現役Web制作者リョウ

Web制作歴15年の現役エンジニア。2020年頃、海外ドラマやスポーツ中継を海外にいながら快適に見たいという個人的な理由からVPNを使い始め、以来さまざまなサービスを実際に契約・比較検証してきた。2023年からはその経験をもとに、VPN比較サイト「VPN選び方ラボ」(diversity-for-peace.com)を運営。難しい専門用語で選ばせるのではなく、「速度の見方」「ノーログポリシーの見抜き方」「用途別の選び方」など、実際に使って初めてわかる判断基準を伝えることを信条としている。

現役Web制作者リョウをフォローする
未分類
シェアする
現役Web制作者リョウをフォローする
タイトルとURLをコピーしました