海外にいても日本のテレビ番組を楽しみたい!そんな方も多いのではないでしょうか?TVerやAbemaTVで最新ドラマやバラエティを追いかけたり、ニュースで日本の情報をキャッチしたり、方法はたくさんあります。この記事では、海外在住者が日本のテレビを見るための5つの方法を、メリット・デメリット、そして法的なリスクを明確にしながら徹底的に解説します。VPNやTV BOXといった具体的な方法から、それぞれの設定手順、さらにはよくあるトラブルと対処法まで、2025年最新情報として詳しくご紹介します。
海外で日本のテレビを見る5つの方法【2025年版】

海外で日本のテレビを見る方法は、主に以下の5つです。
- VPNを使ってTVer・Abemaなどを視聴する:最も一般的で手軽な、合法的な方法。
- 公式配信サービス(U-NEXT/Hulu Japanなど)+VPN:多様なコンテンツを合法的に楽しむ方法。
- TV BOX(KaitekiTVなど)で見る:リアルタイム視聴重視の方に。(※違法な製品やサービスに注意が必要)
- IPTVなどの専門サービス:海外向けに日本の番組を配信。(※違法なサービスに注意が必要)
- その他の選択肢(海外衛星放送・DVDレンタルなど):限定的な利用。
あなたに最適な視聴方法は?【目的別診断チャート】
どの方法が自分に合っているか、以下の診断チャートで確認してみましょう。
旅行・短期滞在向け
短期間の滞在で、費用を抑えつつ手軽に日本の番組を見たい場合は、VPNの利用が最もおすすめです。月額数百円から利用でき、スマホやPCがあればすぐに視聴を開始できます。TVerやAbemaTVなどの無料配信サービスと組み合わせることで、手軽に日本のコンテンツを楽しめます。
駐在・長期滞在向け
長期間海外に滞在し、日本の公式コンテンツを安定して、かつ合法的に楽しみたい場合は、VPNと日本の公式配信サービス(TVer、U-NEXTなど)の組み合わせが最適です。リアルタイムでのテレビ放送にこだわりたい場合は、KaitekiTVなど、運営元の合法性が確認できるIPTVサービスを検討する選択肢もあります。ただし、後述する法的リスクを十分に理解した上で、慎重にサービスを選びましょう。
語学学習・日常利用向け
日本語学習のため、あるいは日常的に日本のコンテンツに触れていたい場合は、VPNと公式配信サービス(TVer、Abema、U-NEXTなど)の組み合わせが最も適しています。幅広いジャンルの番組を自分のペースで安全に楽しめます。
方法①|VPNを使ってTVer・Abemaを視聴する
最も手軽で一般的なのが、VPN(Virtual Private Network)を利用して日本のIPアドレスを取得し、TVerやAbemaTVなどの無料配信サービスを視聴する方法です。これは多くの国で合法であり、最も推奨される安全な方法です。
VPNとは?仕組みと合法性
VPNとは、インターネット上に仮想の専用線を構築し、安全に通信を行うための技術です。VPNサーバーを介してインターネットに接続することで、ユーザーのIPアドレスをVPNサーバーが設置されている国のものに変更できます。
たとえば、海外から日本のVPNサーバーに接続すれば、TVerやAbemaTVからはあなたが日本からアクセスしているように見え、地域制限(ジオブロック)を回避して視聴が可能になります。
VPNの利用は、ほとんどの国で合法です。ただし、中国やロシアなど一部の国ではVPNの利用が厳しく制限・禁止されている場合がありますので、滞在国の法律を確認するようにしてください。
おすすめVPN比較【2025年版】
数あるVPNサービスの中でも、日本のコンテンツ視聴に強く、安定性と速度に定評のある3社を比較します。

これらのVPNは2025年現在もTVerやAbemaTVでの動作が確認されています。
NordVPN/MillenVPN/Surfshark 比較表
※料金は記事執筆時点(2025年7月)のものです。VPNサービスの料金は変動する可能性がありますので、最新の料金は必ず各公式サイトをご確認ください。
NordVPN
世界的に人気のVPN。通信速度と安定性が高く、ストリーミング視聴に最適です。セキュリティ機能も充実しています。
MillenVPN
日本企業が運営しており、日本のコンテンツ視聴に特化しています。日本語サポートが充実している点も安心です。
Surfshark
コストパフォーマンスに優れ、同時接続台数が無制限なのが大きな魅力です。家族全員で利用したい場合におすすめです。
設定手順(PC・スマホ・Fire TV)
VPNの設定は非常に簡単です。基本的な手順をご紹介します。
PCでの設定手順
- VPNサービスを契約する: 上記で紹介したVPNサービスの公式サイトからプランを選択し、アカウントを作成します。
- 専用アプリをダウンロード・インストール: 契約後、各VPNサービスのウェブサイトからPC用の専用アプリをダウンロードし、インストールします。
- アプリを起動しログイン: インストールしたアプリを起動し、契約時に作成したアカウント情報でログインします。
- 日本のサーバーを選択し接続: アプリ内で「日本」のサーバーを選択し、「接続」ボタンをクリックします。
- TVerやAbemaTVにアクセス: 接続が完了したら、TVerやAbemaTVのウェブサイトにアクセスし、日本の番組を視聴します。
スマホ(iOS/Android)での設定手順
- VPNサービスを契約する: PCと同様にVPNサービスを契約します。
- 専用アプリをダウンロード: App Store(iOS)またはGoogle Playストア(Android)から、契約したVPNサービスの公式アプリをダウンロードします。
- アプリを起動しログイン: アプリを起動し、アカウント情報でログインします。
- 日本のサーバーを選択し接続: アプリ内で「日本」のサーバーを選択し、接続します。
- TVerやAbemaTVアプリを開く: 接続が完了したら、TVerやAbemaTVのアプリを開いて視聴します。
Fire TVでの設定手順
Fire TV StickにVPNアプリを直接インストールすることで、大画面で日本のテレビを楽しめます。
- Fire TV StickでVPNアプリを検索・インストール: Fire TV Stickの検索機能で、契約したVPNサービス名を入力し、公式アプリを検索してインストールします。
- アプリを起動しログイン: インストールしたアプリを起動し、アカウント情報でログインします。
- 日本のサーバーを選択し接続: アプリ内で「日本」のサーバーを選択し、接続します。
- TVerやAbemaTVアプリを開く: 接続が完了したら、TVerやAbemaTVなどのアプリを開いて視聴します。
エラー時の対処法
- 「VPNが検出されました」と表示される: TVerやAbemaTVなどの配信サービスは、VPNからのアクセスを検知・ブロックする対策を強化しています。もしこのような表示が出た場合は、別の日本のVPNサーバーに接続し直したり、VPNサービスが提供している「難読化サーバー」などの特殊サーバーを試してみてください。
- 通信速度が遅い: 別の日本のサーバーに切り替える、VPNプロトコルを変更する(例: OpenVPNからWireGuardへ)、Wi-Fiルーターを再起動するなどで改善する場合があります。
VPN利用の注意点とリスク(無料VPNの危険性)

VPNは非常に便利ですが、いくつかの注意点があります。
- 無料VPNの危険性: 無料VPNサービスは、セキュリティが脆弱であったり、個人情報が漏洩するリスクがあります。また、通信速度が遅く、広告が多いなど、快適な視聴環境を期待できません。日本のテレビ視聴目的であれば、必ず有料のVPNサービスを利用しましょう。
- サービス側の規制: TVerやAbemaTVなどの配信サービスは、VPNからのアクセスをブロックする対策を強化しています。そのため、一時的に視聴できなくなる可能性もありますが、多くの有料VPNは継続的に対策を講じています。
- 著作権について: VPNを利用して日本のコンテンツを視聴すること自体は合法ですが、コンテンツの違法ダウンロードや再配布は著作権法に違反します。
VPN3社の比較表
方法②|公式配信サービス(U-NEXT/Hulu Japanなど)+VPN
日本のドラマ、映画、アニメなどを幅広く楽しみたい場合は、日本の公式配信サービスを利用する方法があります。これらのサービスは、通常、日本国内からのアクセスに限定されているため、海外から視聴するにはVPNとの併用が必須となります。
海外から見れる?VPNとの併用は?
U-NEXT、Hulu Japan、Amazon Prime Video Japanなどの公式配信サービスは、通常、日本国内からのアクセスに限定されています。そのため、海外から視聴するには日本のVPNサーバーに接続することが必須です。VPNで日本のサーバーに接続してから、各サービスにアクセスすることで、日本のコンテンツを視聴できるようになります。
日本語コンテンツ対応と字幕事情
これらのサービスは、日本のドラマ、映画、アニメ、バラエティなど、豊富な日本語コンテンツを提供しています。
字幕に関しては、日本語字幕が提供されている場合が多いですが、英語字幕など他の言語の字幕はコンテンツによって異なります。語学学習目的で利用する場合は、事前に字幕の有無を確認すると良いでしょう。
方法③|TV BOX(KaitekiTVなど)で見る
海外で日本のテレビをリアルタイムで視聴したい場合、専用のTV BOXを導入する方法もあります。しかし、この方法には注意すべき重大な法的リスクが存在します。
TV BOXの仕組みと特徴、そして法的リスク
TV BOXは、専用のチューナーやサーバーを介して日本のテレビ放送をインターネット経由で受信し、海外のテレビ画面に表示させる仕組みです。地上波・BS・CS放送をリアルタイムで視聴できるのが最大のメリットです。
特徴
- リアルタイム視聴が可能: 日本のテレビ放送をほぼリアルタイムで視聴できます。
- 多チャンネル対応: 地上波だけでなく、BS・CS放送に対応している機種もあります。
- 録画機能: 一部の機種には録画機能が搭載されており、見たい番組を録画して後から視聴できます。
- 初期費用がかかる: 端末の購入費用や月額料金が発生します。
【重要】法的リスクについて 市場には様々なTV BOXが存在しますが、その中には非常に高い法的リスクを伴うものがあります。
- UBOX(Unblock Tech)について
UBOXは中国製のAndroid TV Boxで、違法なIPTV配信を利用している可能性が非常に高く、明確に違法性のあるサービスとみなされます。過去には日本のテレビ番組を不正に配信しているとして、著作権法違反や不正競争防止法違反で摘発された事例も報告されており、購入・利用は絶対に避けるべきです。違法なTV BOXの利用は、著作権者から損害賠償を請求されたり、刑事罰の対象となる可能性もあります。 - KaitekiTVについて KaitekiTVは、日本に設置されたレコーダーをインターネット経由で操作し、海外から日本のテレビを視聴するサービスとして提供されています。UBOXのような不正なストリーミングサービスとは異なり、より合法的な運用を目指しているとされています。しかし、サービスの提供形態や法的な許諾状況については、利用者が自身で慎重に確認する必要があります。サービスの公式サイトなどで、著作権法上の問題がないか、具体的な合法性に関する説明をよく確認し、納得した上で利用を検討してください。
設置・視聴方法(画像付き)
KaitekiTVなど、合法的な運用を目指しているTV BOXの設置は比較的簡単です。
- 端末の接続: TV BOX端末をテレビと電源に接続し、インターネット回線(有線LANまたはWi-Fi)に接続します。
- 初期設定: 画面の指示に従って言語設定やネットワーク設定などを行います。
- チャンネル選択: 設定が完了すると、日本のテレビチャンネルが一覧表示されるので、見たいチャンネルを選択して視聴します。
方法④|IPTVなどの専門サービス
IPTV(Internet Protocol Television)は、インターネット回線を通じてテレビ番組を配信するサービス全般を指します。中には、海外在住者向けに日本のテレビ番組を配信している専門サービスもありますが、その合法性には大きな注意が必要です。
違法なクラウド録画型サービスに注意
かつては「FlyTheTV」などの名称で、日本のテレビ番組をクラウド上で録画し、海外から視聴できるサービスが存在しました。しかし、これらのクラウド録画型サービスは、テレビ局や番組制作会社の許諾を得ずに番組を録画・配信している場合、著作権法に違反する可能性が非常に高いです。
無許諾での番組録画・配信は、著作権侵害にあたる行為であり、サービスの利用者が意図せず法的トラブルに巻き込まれるリスクを伴います。そのため、これらの違法性が疑われるサービスの利用は一切推奨されません。
【重要】合法的なサービスを選ぶ重要性 海外から日本のテレビを視聴したいというニーズがある中で、違法なサービスが蔓延しているのも事実です。しかし、違法なサービスは、利用者が知らず知らずのうちに著作権侵害に加担してしまうリスクを伴います。
安全かつ合法的に日本のコンテンツを楽しむためには、以下の点を厳しく確認してください。
- 公式サイトからの情報確認: サービスが「合法」と謳っていても、必ず公式サイトで提供形態、著作権者との正式な契約状況、具体的な法的根拠などの詳細情報を確認しましょう。
- 料金体系の確認: 無料または異常に安価なサービスには、違法の可能性が潜んでいます。正規のコンテンツには、それに見合ったコストがかかるのが一般的です。
- 第三者のレビューや評判: サービス利用者のレビューや、信頼できるメディアでの評価も参考にしましょう。ただし、誤った情報もあるため鵜呑みにせず、最終的にはご自身の責任で確認することが重要です。
方法⑤|その他の選択肢(海外衛星放送・DVDレンタルなど)
上記以外にも、限定的ながら日本のテレビ番組を視聴する方法があります。
- 海外衛星放送: 一部の国では、日本の国際放送(NHKワールドプレミアムなど)が衛星放送で提供されている場合があります。ただし、視聴には専用のアンテナやチューナーが必要で、費用も高額になりがちです。
- DVD/Blu-rayレンタル・購入: 日本からDVDやBlu-rayを取り寄せることで、好きな番組を視聴できます。ただし、リアルタイム性はありません。
- 友人・家族に録画を依頼: 日本にいる友人や家族に番組を録画してもらい、データを送ってもらう、あるいはオンラインストレージ経由で共有してもらう方法もあります。プライベートな利用に限定されます。
よくある質問とトラブル対策【Q&A】
Q.TVerに繋がらない/VPNバレした時は?
TVerやAbemaTVなどの配信サービスは、VPNからのアクセスを検知・ブロックする対策を強化しています。もし「VPNが検出されました」と表示されて視聴できない場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 別のVPNサーバーに接続し直す: 同じVPNサービスでも、複数の日本のサーバーがある場合は、別のサーバーに接続し直してみてください。
- VPNプロトコルを変更する: VPNアプリの設定で、利用するVPNプロトコル(例: OpenVPN、WireGuard、IKEv2など)を変更してみるのも有効です。
- VPNサービスのサポートに問い合わせる: 困ったときは、利用しているVPNサービスのサポートに相談するのが一番です。最新の対処法や推奨サーバーを教えてくれます。
- キャッシュとCookieをクリアする: ブラウザのキャッシュやCookieが原因でVPNが検出される場合があります。一度クリアしてから再度試してみてください。
Q.Fire StickにVPNを入れる方法は?
Fire TV StickにVPNアプリをインストールし、設定を行うことで日本のテレビを視聴できます。具体的な手順は「設定手順(PC・スマホ・Fire TV)」セクションをご確認ください。
Q.著作権に触れる心配は?
VPNを利用して日本のコンテンツを視聴すること自体は、著作権法に抵触しない場合がほとんどです。しかし、コンテンツを違法にダウンロードしたり、無断で再配布したりする行為は明確な著作権侵害となりますので、絶対に避けてください。あくまで個人が視聴する範囲での利用に留めましょう。特に、著作権者の許諾を得ていないTV BOXやクラウド録画サービスを利用することは、法的トラブルに巻き込まれるリスクが非常に高いことを理解しておきましょう。
まとめ|最終的におすすめの方法は?
海外で日本のテレビを見る方法は様々ですが、手軽さ、費用、そして何よりも合法性の観点を総合的に考えると、VPNを利用してTVerやAbemaTVなどの公式サービス、またはU-NEXTやHulu Japanなどの日本の公式配信サービスを視聴する方法が、最も安全で強く推奨されます。
こんな人にはこれが最適!
- 手軽に日本の無料番組を楽しみたい短期滞在者: VPN (NordVPN, MillenVPN, Surfshark)
- 日本のドラマ・映画・アニメなどを幅広く合法的に楽しみたい人: 公式配信サービス + VPN
- リアルタイムで日本のテレビ放送を視聴したいが、合法性を重視する長期滞在者: KaitekiTVなど、運営元の合法性が明確に確認できるIPTVサービス(※慎重な確認が必須)
- 物理メディアや限定的な視聴で満足する人: 海外衛星放送、DVD/Blu-ray購入
海外にいても日本のテレビ番組で最新情報を得たり、エンターテイメントを楽しんだりすることは、QOL(Quality of Life)向上に繋がります。ぜひ、この記事を参考に、あなたにぴったりの方法を安全かつ合法的に見つけて、快適な海外生活を送ってください!
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